HBM PrensciaよりnCodeの最新バージョン nCode2021.0 がリリースされました。
リリースのハイライト
- 車両の電動化
- 周波数領域の疲労
- 振動プロフィールデザイン
- 動的FEAテスト相関
車両の電動化やその他の輸送手段への多くのお客様をサポートするために、大量に測定された電気モーターテストデータの後処理を支援する「サーフェスプロット」グリフが追加されました。このグリフは、ACモーターテストのトルク vs 速度効率および損失マッピングに最適です。このリリースでは、HBKのeDrive PowerAnalyzerによって高いサンプルレートで記録された.PNRFファイルの読み取りのサポートも改善されました。
周波数応答解析グリフに新しくMultiCrossPSD出力が追加されました。測定された複数の時間履歴データチャネルを効率的なスペクトルヒストグラム形式(すべてのクロススペクトルを含む)に変換し、DesignLifeの振動負荷プロバイダーに直接読み込めるようになりました。
さまざまな故障モードに対応するために、衝撃応答スペクトルグリフが加速度、速度、または変位応答に基づいて疲労損傷スペクトルを計算できるようになりました。また、動的応答をより理解するために、ユーザー指定の周波数ポイントの応答信号の出力も追加されました。
耐久性試験のシミュレーションは、既知の故障モードおよび物理的測定値との相関関係を確認して信頼を得る必要があります。nCode 2021ではアニメーション機能が強化されており、複数のODS(実稼働形状)モデルとFE表示(有限要素)モデルを同期させ、視覚的な比較が容易になりました。モード信頼性評価基準(MAC)グリフは、MAC計算でモードの実数部、虚数部、または両方を使用するかどうかを選択できるようになりました。DesignLifeのFEモデルに配置された仮想センサーは、FEの結果を動的加速度計の測定値などと直接相関させるために、加速度と速度の両方の時間履歴、および変位と力をエクスポートすることができるようになりました。
nCode 2021.0 新機能オプション
また、この最新リリースでは、
- GUIの使いやすさの改善。
- 作業フォルダの設定時に利用可能なデータを自動的にクリア
- 表示グリフのツールバーのアイコンが新しいデザインに変更
- マニュアルがPDF形式からHTML5に変更
- GlyphWorks
- サーフェスプロットグリフの追加
- 動画再生時に中間ファイルを保存して読込の効率化
- 衝撃応答スペクトルグリフの加速度/速度/変位応答の出力
- ユーザー指定の周波数ポイントの応答信号の出力
- VibeSys
- MAC計算でモードの実数部、虚数部、または両方を使用するか選択
- 周波数応答解析グリフに MultiCrossPSD 出力、新たなメタデータ項目が追加
- 複数のODS表示またはFE表示グリフを同時にコントロールして表示
- DesignLife
- シーム溶接解析にWalker平均応力補正が追加
- 振動解析で入力範囲外の周波数値を処理方法の選択
- ビーム要素への仮想センサー設置
- FE表示の画像エクスポートする際の画質選択
などの機能強化が行われています。
本リリースは以下のサイトからダウンロードできます。(ユーザーアカウント登録が必要です。)
nCode 2021.0のダウンロード(HBM Prenscia Webサイト)
ダウンロード方法は以下をご覧ください。
nCode 2020.1 に関連する日本語ドキュメントは以下からダウンロードできます。