HBK よりnCodeの最新バージョン nCode2023.0 がリリースされました。
リリースのハイライト
- 4 つの処理スレッドによる高速解析
- DesignLifeの無償で利用可能なスレッド数が、2つから4つに増えました。これにより、解析速度が最大で2倍になります。
- 4つの処理スレッドは変換フェーズにも使用でき、プロセス全体の変換フェーズを大幅に短縮することができます。
- テーブル形式の表示方法の改善
- 今まで複数列テーブルはソートやフィルタリングが可能ですが、今回のリリースで複数列操作グリフが改良され、結果テーブルの書式を操作する2つのオプションが追加されました。
- "Summary Table" は、複数のテストから得られたデータを操作する際に特に便利です。
- "Transpose" は行と列を入れ替えることができます。
- 表示とレポート作成の機能強化
- XY表示グリフで、フィーチャーリストのフィーチャータイプごとに色を設定し表示できるようになりました。これは、測定データを見るときに、異なるセクションで異なる現象を強調する場合に特に有効です。
- 使いやすさの向上
- 結合グリフの強化され、2つ以上の時系列入力パッドを使用することができるようになり、連結する複数の入力ファイルを繋げることができます。
- nCodeでフローを読み込んだ際に、フローファイルのバージョン情報が表示されるようになりました。
- 温度依存Dang Van
- Dang Van安全係数解析の機能が拡張され、パワートレインの高温の影響が含まれるようになりました。
- 新しい材料タイプを導入し、異なる温度での複数のDang Van曲線を使用できるようになりました。
- これは、FEモデル内の各エンティティに対して単一の温度を求める等温解析です。
- 接着ボンド(Adhesive Bond)に関する改善点
- 接着剤の耐久性を評価するための、ソリッド要素を用いた新しいモデリング手法を導入しました。この手法はビーム要素を用いた現在の手法に加え、ビーム要素を用いたものです。
- この新しいモデリング手法は、標準的なSNソルバーを使用することも可能です。
- ソリッド要素のフリーエッジをメンブレン要素のスキンで包み、新しいX_StressまたはY_Stressオプションを使用して解析することができます。
nCode 2023.0 その他の改善点
また、この最新リリースでは、
- 複素周波数操作グリフのMethodに新しく “Overall” が追加
- MATLAB MATファイル形式はバージョン7.3まで対応
- 時系列をMDF4ファイル形式で保存可能
- CSVファイルを時系列として直接読み込めるようになりました
- EN、スポット溶接、シーム溶接の解析に新しい振動疲労グリフを使用可能
- モーダル座標を用いた振動負荷の新しい例題の追加
- プレミアムマテリアルデータベースに7つの新素材を追加
- 3つの新しいFKM材料データベースを追加(FKMガイド 第5版、第6版、第7版)
などの機能強化が行われています。
本リリースは以下のサイトからダウンロードできます。
(ユーザーアカウント登録が必要です。)
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ダウンロード方法は以下をご覧ください。
nCode 2023.0 に関連する日本語ドキュメントは以下からダウンロードできます。