2024-03-11

nCode2024.0をリリースしました


 HBK よりnCodeの最新バージョン nCode2024.0 がリリースされました。

リリースのハイライト

  • CAN Processingグリフを使用してVector ASC raw CAN データをデコード
    • Vector ASC ファイルから生の CAN データをデコードできるようになりました。他のファイル形式と同様に、CAN データベース (.dbc) と組み合わせると、生の CAN データがエンジニアリング単位のデータチャネルにデコードされ、フローの下流で処理可能になります。

  • 試験最適化の改善
    • テスト一致(TestMatch) グリフが改善され、3 つの新しいプロパティが追加されました。新しいプロパティ (CorrelationLimit、YTolerance、XTolerance) を使用して、解の収束をユーザーが制御できるようになります。

  • バッチ処理の自動再実行 (ベータ機能)
    • バッチ処理は、ライセンスの有無による失敗の後、自動的に再実行できるようになりました。この新機能は、flowprocとDesignLifeのdtprocの両方でサポートされています。この機能は、再試行回数と再試行間の期間を決める2つのプロパティが用意されています。

  • シェルモデルを使用した溶接ホットスポット
    • この手法は固体要素 FE モデルで数年前から利用可能であり、現在はシェルモデルでも使用できるように拡張されています。

  • 重複要素IDのサポート
    • 近年、FEコードやプリプロセッサは、重複する要素IDを持つ複数のパーツや異なる要素タイプに対して同じIDを持つなどのケースが増えています。 DesignLifeは、ABAQUS ODBファイルの繰り返しIDをすでにサポートしていますが、このリリースからABAQUS、NASTRAN、Altair入力デッキ、NASTRAN/Altair OP2結果ファイル、Altair H3D結果ファイルに拡張されました。

  • ライセンスソフトウェア のバージョンアップ
    • 本バージョンで、ライセンスソフトウェアのバージョンが更新されました。
      ライセンスをサーバーで管理している場合、ソフトウェアおよびライセンスの更新が必要です。

  • レインフロー アプリケーションの終了のお知らせ
    • レインフロー アプリケーションはこのリリースから使用できなくなります。


nCode 2024.0 その他の改善点

また、この最新リリースでは、
  • Python 3.11 のサポート 
  • Matlab 2023b が Matlab スクリプト グリフでサポート
  • Matlab 7.3 ファイル形式が出力としてサポート
  • ASAM ODS ATF/ATFX (ODS バージョン 6.1 までをサポート)
  • ANSYS MCF ファイルでの複数の結果ケースのサポート (モーダル座標)
  • シーム溶接減衰ファイル(位置情報の精度の制御)を改善
  • 更新された FE バージョンのサポート
    • Dassault ABAQUS
      - FIL ファイルと 5 つのバージョンの ODB を直接サポートするようになりました (2019 ~ 2023)
    • ANSYS 2024R1
    • NX NASTRAN 2306
    • Altair OP2 および H3D 2023
などの機能強化が行われています。

本リリースは以下のサイトからダウンロードできます。
(ユーザーアカウント登録が必要です。)


ダウンロード方法は以下をご覧ください。
nCode 2024.0 に関連する日本語ドキュメントは以下からダウンロードできます。